ユーザビリティで有名な、株式会社ビービットの本。

ユーザ中心ウェブサイト戦略 - 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践
ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

サイト構築をマーケティング的視点から解説している。

仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

とあるように、ユーザの心理などもふまえた「ユーザの動き」についての解説がある。

目次は以下。

序章
  0.1 ユーザ視点に基づいたウェブビジネスの構築
  0.2 本書の目的
  0.3 本書の特徴

第I部 ウェブビジネスを成功に導く方法論
 第1章 ユーザ中心思想の背景とネットユーザ行動特性
  1.1 徹底したユーザ理解が成功の秘訣
  1.2 ウェブサイトはセルフサービスメディア
  1.3 時代背景から見るユーザ中心の必要性
  1.4 インターネットと既存システムの違い
  1.5 ネットユーザの行動特性

 第2章 ユーザ中心設計手法とは
  2.1 ユーザ中心設計
  2.2 ユーザ中心設計のプロセス
  2.3 ユーザ中心設計の特徴
  2.4 ユーザ中心設計によるウェブビジネス成功のポイント

 第3章 ユーザ中心設計を進めるツール
  3.1 仮説検証ツール
  3.2 ツール活用の基本姿勢 意見より行動を重視
  3.3 ユーザビリティテスト
  3.4 画面プロトタイプ
  3.5 アクセスログ解析
  3.6 社内ヒアリング
  3.7 その他のツール

第II部 ユーザ中心設計の進め方
 第1章 サイト戦略の立案
  1.1 サイト戦略立案の意義
  1.2 サイト目的の設定
  1.3 サイト目標値の設定
  1.4 ターゲットユーザの定義
  1.5 ユーザのニーズ・心理の想定
  1.6 ユーザ環境の定義
  1.7 ユーザ行動シナリオの策定

 第2章 サイト戦略の検証
  2.1 サイト戦略検証のポイント
  2.2 社内ヒアリングの実施
  2.3 画面プロトタイプ作成
  2.4 第1回ユーザビリティテスト
  2.5 アンケートによる市場規模検証

 第3章 サイト基本導線設計と検証
  3.1 要件定義
  3.2 重要画面設計
  3.3 第2回ユーザビリティテスト

 第4章 サイト詳細画面設計と検証
  4.1 詳細画面設計
  4.2 重要ページビジュアルデザイン
  4.3 第3回ユーザビリティテスト
  4.4 ページ制作
  4.5 サイトリリース情報

 第5章 サイトの効果検証
  5.1 運用の重要性
  5.2 効果検証の手順
  5.3 効果検証目的の明確化
  5.4 検証項目の定義
  5.5 検証手法の選択
  5.6 アクセスログの解析
  5.7 ユーザビリティテスト
  5.8 その他の手法によるサイトの効果検証

書かれてあることはどれも重要だと思うのだが、読むのにかなりの気合がいる一冊w

具体的に●●をしなさいというようなハウツー本ではないからだ。

具体的に何をするかは、これを読んだ読者が自ら考えなくてはならない。

# 運営するサイトの内容にもよるから当然だねw

内容が深く濃く、一読の価値は十分にあるが、絶版?なのか、残念ながら、新品は手に入らない。

中古本でも構わないので、手に入るなら入手し、目を通しておこう。

サイト運営で多々迷う局面があるが、その際に役立つはずだ。

2006年10月10日 初版発行

351ページ

定価2,800円+税

・ウェブサイトはセルフサービスメディアであり、その利用は個人の意思と勘に依存する

・ユーザは自分の興味のあるところしか見ない

・ユーザは目的達成まで極めて直線的な動きをとる

・ユーザは驚くほど文章を読まない

・気軽にサイトに訪れてくれる代わりに気兼ねなく立ち去ることもできる

・ユーザ中心とは、ユーザに迎合することでもユーザの意見に従うことでもない

・ユーザーの意見ではなく、行動という事実を重視する


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